目次
- 導入:ネットが不安・苦手…という方へ
- ポイント解説:ゆっくり学ぶための4つの基本ステップ
2-1. 「安全に接続」から始める(Wi-Fi確認と更新の習慣)
2-2. 調べもの力を伸ばす「検索ワードづくり」練習帳
2-3. 覚えた情報をなくさない「ブックマーク&スクショ」術
2-4. オンライン手続きをこわがらないための事前チェックリスト - 実体験エピソード:母の「怖い」から「できた!」までの90日メモ
- まとめ:できたことノートで“ゆっくり前進”を楽しもう

1. 導入:ネットが不安・苦手…という方へ
「ネットってどこから入るの?」「変なメールが来て怖くて開けない…」「行政手続きがオンラインになったけど、私にもできる?」
こうした相談を、教室や出張サポートで毎月たくさんいただきます。
でも大丈夫。インターネットは“全部覚える”必要はありません。
「必要なときに必要な操作ができる」――これが初心者にとってのゴールであり、十分立派な活用です。
この「ゆっくり学ぶネット教室」シリーズでは、
ひとつずつ、順番に、安心して進められる学習手順をご紹介していきます。今回は「ネット利用の土台」を作る回です。

2. ポイント解説:ゆっくり学ぶための4つの基本ステップ
2-1. 「安全に接続」から始める(Wi-Fi確認と更新の習慣)
最初の一歩は「安全にネットにつながっているか」を知ることです。難しいセキュリティ設定を一気に覚える必要はありません。“誰のWi-Fiに今つながっているのか”が分かれば合格ライン。
自宅Wi-Fiにつながっているか確認する(スマホ共通イメージ)
- 設定アプリを開く。
- 「Wi-Fi」または「ネットワークとインターネット」をタップ。
- 接続名(SSID)が自宅ルーターの名前になっているか確認。
- 鍵マーク(暗号化)が付いていれば基本的な保護は有効。
月1回のミニ習慣(おすすめ)
- ルーターの電源を入れ直す(通信が安定)。
- OSのアップデート通知を確認。(「後で」ではなく「夜間に実行」で設定。)
ワンポイント:公共の無料Wi-Fiを使うときは、銀行や買い物などのログイン操作は避けるか、モバイル回線に切り替えると安心度アップ。
2-2. 調べもの力を伸ばす「検索ワードづくり」練習帳
「検索はむずかしい」と感じる一番の理由は、どう入力してよいか分からないこと。
そこでおすすめなのが、**「困りごと3語法」**です。
困りごと3語法(基本式)
[対象] + [症状/目的] + [補足]
例)
- スマホ 写真 PCに移す
- Wi-Fi 繋がらない 再起動
- LINE 通知 消す方法
練習ワーク(ノートに書いてみよう)
| 困りごと | 入力してみた検索語 | 結果は見つかった? | メモ |
|---|---|---|---|
| 写真が暗い | スマホ 写真 暗い 明るく | ○ | カメラ設定変更 |
練習を繰り返すと、思いつきで調べても十分答えにたどり着けるようになります。
2-3. 覚えた情報をなくさない「ブックマーク&スクショ」術
調べて分かったはずなのに、翌週には忘れてしまった…という声は本当に多いです。
“わかった瞬間”に保存する習慣を作りましょう。
ブラウザでブックマーク(例:Chrome)
- 調べて表示されたページを開く。
- 画面右上の「☆」または「ブックマーク追加」をタップ。
- フォルダ名「やり方メモ」「スマホ操作」に分類しておくと後で探しやすい。
スクリーンショット(スクショ)で画面保存
- Android:音量下げ + 電源ボタン 同時押し(多くの機種で共通)。
- iPhone:サイドボタン + 音量大(またはホームボタン世代ならホーム + サイド)。
撮ったスクショをフォルダ「手順メモ」にまとめると“自分専用教科書”になります。
2-4. オンライン手続きをこわがらないための事前チェックリスト
2025年時点で多くの行政・医療・生活サービスがオンライン対応を拡大しています(予約・支払い・書類ダウンロードなど)。
はじめてのオンライン申請で慌てないよう、以下を事前にそろえておくとスムーズです。
オンライン手続き前のミニチェック
- ✅ メールアドレス/ログインIDは控えてある?
- ✅ パスワードを書いたメモは鍵付きの場所(またはパスワード管理アプリ)に?
- ✅ 写真アップロードが必要?(身分証・書類を事前撮影)
- ✅ Wi-Fiが安定しているタイミングで実施(途中切断を防止)
- ✅ 入力途中で保存できるか確認(長文フォーム対策)
コツ:不安な場合は「入力内容を紙に書いてから打つ」。ミス削減&安心感アップ。

3. 実体験エピソード:母の「怖い」から「できた!」までの90日メモ
ここで、私が実際にサポートした受講生(記事では「母」と呼びます)の記録をもとに、“ゆっくり学ぶ”実践プロセスをご紹介します。
1週目:とにかく触る
- 課題:「設定」アプリを毎日開いて閉じるだけ。
- 気づき:「触っても壊れない」経験が不安を少し減らす。
3週目:検索ができた!
- 「ガス給湯器 リセット」を検索→メーカー公式サイト発見。
- 紙に検索語を書いてから入力する方法が当人に合っていた。
6週目:ブックマーク整理
- よく見る「天気」「病院予約」「孫の写真共有サイト」をブックマークバーに配置。
- アイコンが並びすぎると迷うので、最大5件までに調整。
12週(約90日):初オンライン申請成功
- 地元自治体の講座申し込みフォームを自力で送信。
- 「できた!」と声を出して喜び、その後は自主的にオンライン予約を活用。
このプロセスで実感したのは、“覚える順番をしぼる”ことと“成功体験を細かく記録する”ことが継続の鍵だということでした。

4. まとめ:できたことノートで“ゆっくり前進”を楽しもう
インターネット学習は競争ではありません。
今日できたことを小さく書き残し、明日またひとつ増やす――その積み重ねが「こつこつ型のIT力」につながります。
今日からできるミニ習慣(まとめ)
- 毎日1回、Wi-Fi名を確認する(安全意識)
- 困りごとは「3語」で検索してみる
- 解決ページはブックマーク or スクショ
- 作業前にチェックリストで安心準備
一歩進めば景色が変わります。止まっていい、戻っていい。でもあきらめない。


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